CRAZY WORKS
some like it hot or cool ?
リペアに関しましては、忘れずに写真に残せたごく一部をご紹介しています。
Facebookの方により多くアップしていますので、そちらの方もご覧ください。(下記URL)

https://www.facebook.com/Grinning-Dog-Shinji-Kishimoto-156904997701936/?pnref=lhc
1971年 JAZZBASS用PickupのRewind作業2011-12- 3 Sat
71年のJB用PUのリワインド作業です。
この時期に多い「Grey Bobbin & Heavy Formvar」の組み合わせタイプです。
70年前後からマグネットの周りにテーピンされている物が多くなります。

Fenderでは当初からワイヤーを巻く前にマグネット付のボビンをラッカーにどぶ浸けするのが通例ですが、
テーピングでその作業工程を省いているのかもしれません。
ただこのテーピン工程はJAZZBASSとTELECASTERのBridgeポジションのみでしか見受けられません。

仕上げはVintage同様にラッカー・ポッティングで仕上げてあります。



Custom Humbucker for 大谷令文 2011-11-11 Fri
大谷令文氏用に造ったハムバッカーのセットです。

古くからの友人の紹介で始まった今回の製作。
非常に興味深くやり甲斐のある製作作業でした。
わざわざ当工房までお越し頂いていろいろ話をしながらスペックを決定。
マグネットにAlnico 5を使用した60 MODELをベースにアレンジを施したセットで製作。

Neckポジョションはテンション緩めでウォームかつエッジの引き締まったファットではないタイプ。
Bridgeポジションは若干多めに巻いてMid~Lowを強調した出音にもかかわらず、
しっかりトレブリーなHighも出ているタイプに仕上げました。
マグネットはリチャージしてよりパワフル感が出るようにしました。

先日、大音量で鳴らすライヴで使用して頂き、
「凄く良かったです!抜けが良く素晴らしくいい音でした!」との結果報告を頂きました。
今回どちらもAged Versionにて製作しました。

大谷令文 Website:
http://homepage3.nifty.com/wishingwell/ohtani.htm



1954年 Fender® Champion用 Custom Pickup2011-9-1 Thu
1954年のFender® Lap Steel / Champion用のPUです。
TELECASTER®用Pickupの原型でもある本PU、基本的スペックはTELECASTER®用PUの年代別仕様とほぼ同じですが、ワイヤーのターン数は若干少なく設定されているようです。

ボディには54年のマーキングが有りましたが,
ポット・デイトが53年でしたので、A3マグネット&42エナメルの53年仕様にてビルド・アップしました。
ワイヤーのターン数は8,500程度、直流抵抗値が6K台前半です。

*今回ワイヤーに42HPE(Heavy Plain Enamel)を使用。
HPEはエナメルのヘヴィー・ビルドを意味し、エナメル被膜をダブル・コーティングした仕様のワイヤーです。当工房では特注で造ってもらっています。

倍音豊かなロング・サスティーンとブライトなHighが際立つ、
気持ち良い出音のPickupに仕上がっています。

Sho-BudのPickupも研究したいものですねー。



Hofner Bass Pickup Repair2011-8-28 Sun

ヘフナーのヴァイオリン・ベース用ピックアップのリペア作業です。
60年代後期の物とのことで、シングル仕様のタイプです。


ボビンはなかなか凝った造りの物でした。
昔のヨーロッパのメーカーは細部にわたり結構凝った造りの物が多くて、非常に興味深いです。


使用されていたワイヤーは同モデルのHBスタイルと同じ44ゲージでしたので、同じワイヤーにてリワインド。
6000ターン強で7k台前半の数値です。
コイル回りの保護テープもオリジナルの物にまだ粘着力があったので、そのまま再利用しました。


カヴァーを取り付けて完成。
出音もしっかりオリジナルとほぼ同じニュアンスに仕上がりました。
なかなか趣のあるPickupです。



Rickenbacker Lap Steel用 Custom Pickup2011-8-6 Sat
1940年代末期のリッケンのLap Steel SD-6用のPickup製作です。
本来はHorse Shoe Pickupが搭載されているモデルですが、Pickupが無い状態でしたのでCustom仕様のPickupを製作しました。

Horse Shoe PUはU字型の部分がマグネットになっていますが、
これは入手不可能なのでA2のRod Magnetを使用。
この年代のオリジナルのスペックを参考に、
同じサイズのボビンを造り同じゲージのワイヤー(AWG 38)で5,800ターン。
直流抵抗値もほぼ同じ1.85k ohms。

マグネットの突き出し部分もオリジナル同様に1弦→6弦(高→低)へと傾斜を付け、ノイズ軽減のためにマグネット自体にGround処理を施しました。
出音はオリジナルとほぼ同じニュアンスですが、
Rodマグネットの為若干エッジの効いた仕上がりになりました。
台座も含めての製作でしたので結構厄介でしたが、なかなか興味深い仕事でした。


Lap Steelは結構楽しい楽器だと思います。



Magnetic Pickup for Acoustic Guitar2011- 7-17 Sun

友人の依頼で製作したアコギ用のマグネティック・ピックアップです。
ギターが12弦だったので、マグネット1本の径に弦2本がキッチリ納まるように実測で製作しました。


ワイヤーとターン数はDeArmondのアコギ用PUのスペックを採用。
Fender PUのようにカヴァー付で上下可動式との要望だったので、
ボビンはFenderのフラット・ポールピース・スタイルにAlnico 5マグネットを採用。


極力ノイズを減らすため、コイル回りとマグネットにGround処理を施し、
2芯+Groundのケーブルを使用。
その他ボディにVol & Tone+Jack、サドル下にブラス板を取り付け、
弦のボール・エンドを接触させることによりGround処理可能な構造にしました。


ウォームできめ細かく、弦の弾ける自然な音を嫌味なく再現してくれています。
今回はボディ自体へのスクリュー留めが指定でしたので写真のようなスタイルですが、
今後いろいろな固定方式で製作してみたいと思います。



現行Fender TELECASTER用PUをVintageニュアンスへ2011- 5-21 Sat
現行FENDER CUSTOM SHOPのTELECASTER用PUの再生作業です。
期間限定発売の53 MODELに搭載されていたPUで、メーカー説明ではマグネットがA3とのこと。
「軽い音なので、BROADCASTER期の様なトゥワンギーで尚且つ太い音にして欲しい。」とのご依頼。

マグネットの磁力を調べたところ、どれも50~60mT辺りの数値だったのでA3判断し、
43 PEを使ってBROADCASTERスタイルでリワインドすることに決定。
その前に、マグネットがどれもアッパー・ボビンから僅かに飛び出ていたので、
まずこれをVintageと同じように面よりほんの僅かに下になるように修正。

マグネット回りも再度ラッカー・コーティング。
(Pre-CBS期の殆どのPUはワインディング前に一度ボビンごとラッカーにどぶ漬けされています。
これは絶縁処理の一環だと思われますが、60年代末期辺りからTELECASTERやJAZZBASSなど一部のPUで
マグネット回りにテーピング処理が施されるようになった物もあります。)

外回りのラッピング・ストリングは新しい黒染のコットン紐を使用。
ケーブルは元のクロス・ワイヤーを再利用して完成です。
「オッカナイくらいトゥワンギーでギュワンギー(笑)で、弾いていて気持ちがEです。」とご満足頂きました。
現行品を再利用したリワインド処理でも、十分ご満足頂けるサウンドに変更可能な場合が多いです。