CRAZY WORKS
some like it hot or cool ?
リペアに関しましては、忘れずに写真に残せたごく一部をご紹介しています。
Instagram or Facebookの方により多くアップしていますので、そちらの方もご覧ください。(下記URL)
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1950年 Gibson ES-5 2014-7-23 Wed
数年前の超円高の時に手に入れた1950年のES-5。
まったく手を付けられないでいたんですが、ようやくレストア終了。
ES-5はこれで3本目。今は手元にありませんが、
前の2本は59年と60年のP.F.A×3のBlond Switch Master。

T-Bone, B.Bへの憧れのせいか、P-90×3の方が好きです。

普通ES-5のペグはワッフル・バックのGold仕様ですが、
これはオリジナルのオープン・バック!!初期のレア物です。

Fenderもそうですが、SBの方が飽きないので長く付き合えて好きですね。



1963年TELECASTE Bridgeブリッジ・ポジションのリペア2014- 7-22 Tue
63年のテレキャス・ブリッジ・ポジションのリペアです。
アッパー・ボビンが捲れあがってマグネットが外れる寸前。
マグネットもサビサビで酷いもんでした。

中のワイヤーも腐食してサビサビ。
テレキャスは結構こうなるものも多いですね。

錆びた部分をクリーニングして綺麗にします。

ラッピング・ストリングも元の物を再利用して完成。
60年代前半のBlack Bobbin期の音で仕上げました。



1940年代 Gibson P-13リワインド作業 2014- 6- 1 Sun
HarmonyやRecording Kingなど、
Gibson madeのマイナー・ブランドによく見受けられるPickupです。

本品は1940年代の物とこと。
断線修理のため持ち込まれました。
構造的にはP-90とほぼ同じ感じですが、ボビンが紙で造られています。
マググネットは50年代と同じAlnico 3のLong Bar Magnetです。
ワイヤーは42 PE (Plain Enamel)。

ボビンがバラけていたので、接着とテーピングで固定。
同じ42エナメルで10,000ターン。
巻き方向はGibsonと同じですが、磁極はTop→N極でした。

磁力の伝達構造などがP-90とは若干異なるので、
多少パワー感は劣りますが、クリアーでナチュラルな出音がいい感じです。



Guyatone EB-25 Pickupリメイク作業2013-11-14 Thu
グヤトーンのベース、EB-25のピックアップ・リメイク作業です。
「元の音がモコモコしているので、
Fender系のようにトレブルが効いてToneが使える出音にして欲しい。」との依頼。
確かにオリジナルの音はモコモコ。
直流抵抗値も13kΩ程度。

この時期の国産ピックアップは殆どの物が同程度の抵抗値を持っています。
当時はDeArmondのピックアップをサンプルとして製作されていた物が多く、
Gibson, Fenderで使われていた42ゲージではなく、
殆どの物が44ゲージを使った造りになっていたので、必然的に直流抵抗値も大きくなっています。
ワイヤーもPN (Poly Nylon)のRedが主流でした。

今回は42 PNでトータル7,500ターンで仕上げました。
直流抵抗値も6kΩ程度。
HB構造なのでFender系シングルと比べると、エッジは若干マイルドな感じにりますが、
以前よりトレブリーでToneも使える出音になりました。

ポール・ピースもしっかり使えたので、これを生かせるようにオリジナルとは逆向きに取付し、
よりブリッジ側の音を強く拾えるようにしました。
オーナーさんには大変ご満足頂きました。
ありがとうございます。



1962年 or 63年 Fender Concert Amp2013-8-29 Thu
引っ越ししてようやく常時プラグ・イン出来る状態になったお気に入りのAmp。
確か62年だったと思うんですが・・・63年だったかもしれません。
アメリカから購入して4~5年になりますが、
引っ越し前は常にキャビネットの前には物が山積み状態だったので、
めったに音を出すことがありませんでした。

もともとはB.B.Kingのアルバム「Indianola Mississippi Seeds 」のジャケットに憧れて、
ずーっと「機会が有れば・・・」と思っていましたが、eBayに安く出てたんでついつい。


Reverb付のSuper Reverbの方が使い勝手はいいんですが、やはりルックス重視で。
Fender AmpはReverb以外にVibrato機能が最大の魅力ですね。
個人的には非常に好きなEffectです。使い方あまり上手くないですが。
アメリカ人は好きですねー。使い方上手いし。
根底にある音楽センスの違いでしょうか・・・

今はすぐに音出しできるので、当分は楽しめそうです。



54年STRAT リワインド作業 2013-7-14 Sun
54年のストラトのリワインド作業です。
54年はさすがに数が少ないので、なかなか仕事で来ることないです。
この仕事を始めてから今回で僅か4個目。
54年ということで依頼を受けても実際は違う年代の物だったり、
フェイクだったりすることは多々ありましたが・・・
実物を見たことが無い人が多いので、言われたままに信じてる場合が多いようです。

今回はマグネットの磁力を正確に測定できたので、この点は貴重な収穫でした。
以下が各マグネットの磁力です。
当工房でサンプルとして保管している物より若干弱目の数値です。
・E(1弦) N→58.1mT / S→53.0mT
・B(2弦) N→42.3mT / S→44.8mT
・G(3弦) N→47.5mT / S→45.1mT
・D(4弦) N→48.0mT / S→41.5mT
・A(5弦) N→50.1mT / S→45.1mT
・E(6弦) N→42.1mT / S→36.5mT

*1mT=10G / KANETEC TM-701にて測定

因みにAlnico 5の場合、50年代の物ですとB(2弦)以外は90~100mT前後の物が多いです。
B(2弦)は特に短いので80mT前後の物が多いです。
強い物ですと110mT強の物もあり、この数値を示す物は少なくありません。
現行の新品でも同じ程度の数値を示しているので、Vintage物でも結構磁力が残っている物は多いですね。

磁力が弱過ぎるとFender特有のブライトさが出てくれません。
近年「減磁」を売りにしたPickupがたまにありますが、
無頓着に磁力を落として美味しい部分が損なわれている物が多々ありますので、十分気ご注意ください。



60年代中期#P.A.Fのリワインド作業 2013-3-10 Sun
60年代中期、恐らく63~65年の#P.A.Fのリワインド作業です。
スクリュー側が断線での巻き直し。
いつもならそのままワイヤーを全てカットしてボビンから取り外すんですが、
#P.A.Fは一度もターン数を数えたことが無かったので、
今回は全部解いてみようと思いトライしました。

結構面倒な作業ですが、確実なターン数を知るにはこの方法しかありません。
この時期Gibsonではカウンターが備わった巻線機を使用していたので、
巻数も正確だしセットしたターン数で自動的に止まるようになっていました。
資料通り5,000ターンという数字が出ると思いきや、なんと5,300!
ピッタリ5,300でした。±0です。
#P.A.Fは1ボビン5,000ターンが基本ですが、中には多いのもあるんですね。
本などに載っている資料はあくまでも参考ですね。
やはり手間と時間を掛けて調べたことは勉強になります。

オリジナルと同じ5,300ターン巻いて仕上げました。

因みに断線していた箇所は、解き始めから4,000をちょっと超えた所でした。